はじめに

マイクプリ搭載製品にエミュレーションが適応できます。

Edge Family および Verge の FPGA リアルタイムモデリングに対応しているデバイス製品は現在、Discrete Series、Goliath Series、Orion Studio Series、Zen Tour Series、Zen GO SC です。またマイクモデリング機能を有効するためには、Edge Solo、Duo、Quadro、Verge のいずれかを購入する必要があります。(マイク製品を購入すれば Antelope Audio 製品以外でもエミュレーションマイク機能は Native プラグイン上で利用できます。)

製品には Native 用のプラグインソフトが付属します。これはモデリングを後がけするために用意された、AAX、AU、VST 形式のプラグインで、CPU ベースで動きます。

また、製品にはアクティベーションが必要であり、デバイス上でリアルタイムエフェクトとしてマイクエミュレーションを利用する場合は、Claim Code の認証、Native plug-ins を DAW などで有効にするためには、iLok のコード認証と iLok 本体が必要です。(各々認証方法は違います。詳しくはこちら)

⚠ 製品に iLok ドングルは付属しません。別途ご購入ください。iLok 2 または 3 で利用が可能です。

マイクエミュレーション製品を利用するために

付属品の確認と製品アクティベーションを行う

マイク製品をご購入すると、スタートアップガイドの冊子が同梱されております。

Verge であれば MV*****、Edge Family であれば ME***** から始まるコードと、30桁 の iLok Code  が記載されております。こちらをお手元にご用意ください。

アクティベーションの詳細は こちらのページ にまとめて解説されているため、必ずご確認ください。

iLok の登録に関しては、 iLok の公式、または日本語の解説ページをご覧ください。外部サイト

マイク製品の利用や管理方法について

他のアクティブマイクと同様に、モデリングマイクは、湿気や水分に弱いものです。

マイクに使用されているゴールドスパッタリングのコンデンサーメンブレーンは、腐食に対して耐性があります。しかし、設計上、特に脆弱な部品があります。回路を多用した設計のため、注意を払わなければ、湿度の高い環境下では性能低下やハードウェアの故障が発生する可能性があります。

ここでは、お使いのモデリングマイクを安全にお使いいただくための方法をご紹介します。

録音環境の温度や湿度を一定に保つのが難しい場合は、エアコンや除湿機を使用するといい場合があります。ただし、急激な温度変化は逆にマイクにとって良くない状況になる場合があります。使用していないときは、マイクを乾燥した場所に保管し、乾燥剤を使用してください。

また、ボーカルを録音する際には、マイクのボディに湿気を吸い込まないように、ポップフィルターやウィンドスクリーンを使用すること をお願い致します。

マイクを別の場所に移動する際、著しい温度差が生じた場合には、内部と外気で温度差がある場合に結露が発生し内部部品に故障が発生する原因となる場合があります。これは、初めてマイクロホンの箱を開けるときにも当てはまります。温度変化がある移動を行う場合、温度変化に対応するために箱をあけるまでに時間をかけてください。

ファンタム電源の取り扱い

エミュレーションを起動すると 自動的に 48V が有効 になります。マイクを接続した後に エミュレーションを有効にし、マイクの接続を外すときは エミュレーションを無効しかつ、48V を無効にして から行ってください。最悪マイク自体やスピーカーの破損に繋がる恐れがあるため手順を厳守することをお願い致します。

Edge Duo、Quadro のマイクエミュレーションの注意事項

エミュレーションは特殊な構造を採用しています。

Edge Duo、Quadro のマイクエミュレーションを使用する場合は、付属の Y-XLR ケーブル を使用し、マイクプリチャンネルの2つ、または4つ必要とします。通常のシングルマイクとして Edge Duo または Quadro を使用したい場合は片方 (白色のリングが付いた XLR 端子) のみケーブルに接続してください。

ただしこの時、マイクエミュレーションの機能は使用できません。エミュレーション機能を使いたい場合は、隣り合うチャンネルに2つの端子を接続して下さい。

(デバイスによって利用できるチャンネルは異なりますが、Discrete 4 Series は 1-2、3-4、Discrete 8 Series は 1-2、3-4、5-6、7-8、Zen Tour Series は 5-6、7-8、Orion Studio Series は5-6、7-8、9-10、11-12、Goliath Series は 1-2、3-4、5-6、7-8、9-10、11-12、13-14、15-16 のいずれかでデバイスによって変動します。)

Edge Solo、Verge は単一指向

Edge Solo と Verge のエミュレーションは単一指向であるため、通常のマイクと同じ様に利用できます。もちろんエミュレーションされた信号を扱いたい場合は、コントロールパネル上のルーティングで EMU MIC を選択する必要があります。

Edge Duo のマイクエミュレーションを使用するには、隣り合うチャンネルに Y-XLR ケーブル で接続し、チャンネルの歯車マークをクリックし、Edge Emulation を ON にします。すると自動的にチャンネルはリンクされ、ファンタムが ON になります。(エミュレーションを OFF にしないと ファンタム電源は OFF に出来ない ように誤動作防止の措置がされております。)

この時、白色のリングが付いた XLR 端子はフロント (L、F) の音声を入力します。赤いリングの XLR 端子はブリッジ (R、B) の音声を入力します。CHANNEL SWAP (LR-RL) のノブ切り替えで フロントとブリッジの音声の切り替えが出来ます。また、PATTERN のノブで指向性も変更出来ます。

エミュレーションの種類によって、無段階の指向性変更が可能なマイクから、3段階の指向性変更が可能なマイクなど、実機に合わせて様々なパターンが用意されています。(これはエミュレーション元のマイクに準じます。)

操作方法

マニュアルも同時にご確認ください。

FPGA 上のマニュアルは各マニュアルページを参照して下さい。Mic Emulation された信号は EMU MIC の信号として FPGA 上を通過します。Discrete Series の場合は、コントロールパネルのチャンネルを EMU MIC に設定してください。その他のデバイスの場合、EMU MIC の信号を TB Rec または USB Rec にルーティングしてください。

Edge Family マニュアル
Verge マニュアル

マイクの構造を理解できるとわかりますが、Edge Duo は2系統の音を FPGA または Native のプラグインで 1系統 の信号へと処理します。つまり実際に DAW 上で使用する信号はモノラルでも問題ありません。(ただし入力信号が合成される信号レベルに対してエネルギーは半分になります。)

FPGA では Emu Mic の信号は 2系統 出力できますが、必ずしも 2系統 を録音する必要はありません。ただし、Native で処理する場合は、2系統 の信号をステレオチャンネルで必ず録音する必要があります。Native で処理する場合は ステレオ信号 が マルチモノとなって出力されるため、一旦 DAW の機能 (Audio Suite 等) で処理した後、モノラルに分割してモノチャンネルとして扱うことができます。

掛け録り、後掛けに合わせて各々設定を変えてください。またアイデア次第では面白い表現や処理が可能になります。

プラグイン版の使い方 (VST/AU/AAX)

プラグイン版のエミュレーションソフトウェアのインストール手順

Antelope Laucher をインストールして起動し “Plug-ins” のボタンを押し、Edge Solo、Duo、Quadro または Verge のプラグインをダウンロードインストールして下さい。

⚠ エミュレーションプラグインを使用するためには iLok の認証が必要です。

エミュレーションマイク製品を購入し、iLok Authorize が完了している方のみ、プラグイン版の利用が可能です。

※ 詳しい説明は Antelope Launcher の解説ページ をご参照ください。

エミュレーションプラグインを使うシチュエーション

ゼロレイテンシーでエミュレーションを実行したい場合は、デバイス上でマイクエミュレーションを実行することが望ましいですが、後からエミュレーションのマイクを変更することは出来ません。

エミュレーションプラグインは録音された信号に対して、後からマイクのエミュレーション効果を追加する場合に使用します。

この場合、デバイス上でのマイクエミュレーションはシグナルに適応せず、PREAMP からのドライ音を直接 DAW へ録音してください。EMU MIC が適応されているシグナルに再度エミュレーションプラグインを実行するとエフェクトの二段掛けになります。エミュレーションのエフェクト具合を更に利用する場合には有効な手順かも知れませんが、Antelope Audio としては推奨はしておりません。

また、異なるオーディオインターフェイス、マイクプリを利用した場合には Native Plug-in のマイクエミュレーションエフェクトを使えば、Antelope Audio 製品以外でもマイクエミュレーション自体の機能は利用可能です。

ただし、マイクエミュレーションは Antelope Audio の「マイク」、「マイクプリ」、「コンバータ」利用した場合に合わせてセッティングされているので、それを考慮した上で利用してください。具体的にはプラグイン版のマイクエミュレーション自体の機能は、いかなる DAW 上の任意のトラックでも利用はできますが、それらが意図した動作を行うかという状況までは保証できません。

Edge Solo

Edge Solo のエミュレーションプラグインを DAW 上で起動してください。モノラルプラグインのため、ステレオチャンネルにはプラグインがインサートできません。

使い方は簡単です。Edge Solo を使って録音したドライシグナルのモノチャンネルにプラグインをインサートしてモデリングを選ぶだけです。

Edge Duo

Edge Duo のエミュレーションプラグインを DAW 上で使う場合、チャンネルはステレオで作成して下さい。ステレオプラグインのため、モノチャンネルにはプラグインがインサートできません。

使い方は簡単です。Edge Duo を使って録音したドライシグナルのステレオチャンネルにプラグインをインサートしてモデリングを選ぶだけです。

Edge Quadro

Edge Quadro のエミュレーションプラグインを DAW 上で使う場合、チャンネルは Quad (4ch track) で作成して下さい。マルチチャンネルプラグインのため、モノ、ステレオチャンネルにはプラグインがインサートできません。

使い方は簡単です。Edge Quadro を使って録音したドライシグナルのマルチチャンネルにプラグインをインサートしてモデリングを選ぶだけです。

Verge

Verge のエミュレーションプラグインを DAW 上で使う場合、チャンネルはモノラルで作成して下さい。ステレオチャンネルには適応できません。

使い方は簡単です。Verge を使って録音したドライシグナルのモノラルチャンネルにプラグインをインサートしてモデリングを選ぶだけです。

トラブルシュート

ファンタム電源の取り扱い

エミュレーションを起動すると 自動的に 48V が有効 になります。マイクを接続した後に エミュレーションを有効にし、エミュレーションを無効しかつ、48V を無効にして からマイクケーブルの取り外しを行ってください。

デバイス上のマイクモデリングが追加されない、または更新されない

再度、Activate device and assign features を実行してください。

Antelope Launcher を起動してデバイスの [ Manage Device ] ボタンをクリック、Activate device and assign features を選択して、Continue をクリック、登録した Claim Feature コード が表示されますので、選択して Continue、最後に Done で終了します。マイクモデリングが追加もしくは更新されます。

DAW がクラッシュする

一度、プラグインを削除して、再インストールを推奨します。方法は 上記 に掲載しています。

互換性の問題の可能性もあります。サポートは常にフィードバックを募集しています。

DAW を一度再インストールしてみてください。これは その他 のプラグインが読み込めなくなったときにも非常に有効な手段です。また可能であれば、DAW のキャッシュファイルなどを削除してください。

DAW 上でエミュレーションプラグインが利用できない

以下の条件をクリアした方のみご利用ができます。

  1. Antelope Audio のエミュレーションマイク製品を購入していますか?
  2. iLok Authorize を iLok 2 または iLok 3 ドングルで行いましたか?
  3. プラグイン版のエミュレーションソフトウェアをインストールしていますか?

必ずご確認ください。

DAW のプラグインリストにエミュレーションが表示されない

VST / AU、AAX のインストールフォルダをご確認ください。

エミュレーションプラグインファイルが各フォルダにインストールされていますか?

Windows:
Windows(C:)/Program Files/Common Files/VST3
Windows(C:)/Program Files/Common Files/Avid/Audio/Plug-ins

または以下階層のいずれか
Windows(C:)/ProgramFiles/VSTPlugIns
Windows(C:)/ProgramFiles/Steinberg/VSTPlugins
Windows(C:)/ProgramFiles/Steinberg/Cubase¥VSTPlugins

※ VST の場合、明確な保存フォルダがあるわけではないため、DAW で読み込んでいるプラグインフォルダを必ず確認してください。

macOS:
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/VST
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/VST3
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/Components
Macintosh HD/Library/Application Support/Avid/Audio

各 DAW によって呼び出しプラグイン形式が異なります。階層をチェックして、マイクエミュレーションファイルが階層にインストールされているか必ず確認してください。

インストールされていない場合は、手動でインストールを確認するか、再度インストールを実行してください。

プラグインの再インストールと手動インストール

macOS:
Macintosh HD/ユーザー/共有/.AnelopeAudio/effects_sw_edgesolo/panel/
Macintosh HD/ユーザー/共有/.AnelopeAudio/effects_sw_edge/panel/
Macintosh HD/ユーザー/共有/.AnelopeAudio/effects_sw_edgequadro/panel/
Macintosh HD/ユーザー/共有/.AnelopeAudio/effects_sw_verge/panel/

※ macOS の場合、隠しフォルダになっています。隠しフォルダを Finder 上で表示する方法は各 OS バージョンで確認して下さい。

Windows:
Windows(C:)/ユーザー/パブリック/.AntelopeAudio/effects_sw_edgesolo/panel/
Windows(C:)/ユーザー/パブリック/.AntelopeAudio/effects_sw_edge/panel/
Windows(C:)/ユーザー/パブリック/.AntelopeAudio/effects_sw_edgequadro/panel/
Windows(C:)/ユーザー/パブリック/.AntelopeAudio/effects_sw_verge/panel/

にインストールされているプラグインがあります。Panel のフォルダごと完全に削除してください。再インストールが可能になります。またこのプラグインを各 OS のプラグインフォルダにコピーアンドペーストしてください。手動でインストールできます。