【重要】製品の構造を理解する

製品を利用するにあたって覚えておきたい基礎的な構造知識

Antelope Audio 製品は非常に高度な技術と構造を採用しているため、製品構造に対する理解がない場合、間違った認識やトラブルに対する間違った対処をしてしまいます。ある程度のデバイスの環境構築に関する知識がある場合、トラブルシュートに役立ちます。

製品構造が複雑なため、不適切な操作や OS などの機能により、トラブルに遭遇する可能性は 100% 否定は出来ません。主な原因としてはセキュリティ関連か、インストールミスですが、特にトラブルシュートで重要になるのが「原因の絞り込み」です。合理的に条件を潰していくことで素早い対応が可能です。

下記に記載する条項はすべてそれぞれ独立して動作しているもので、これらすべてが適合し正常に動作している場合に製品は正常に動作します。1つでも動作が安定しない状況や問題がある状況に陥ると不具合の元になるため、セパレートで理解する必要があります。

デバイスドライバー

デバイスドライバーとはコンピュータが製品と通信をするために必要なソフトウェアです。このドライバーがない場合、製品は正常に動作しません。このドライバーはコンピュータと製品ハードウェアの通信のやり取りを仲介するもので、ドライバーの性能はコンピュータのハードウェアやサードパーティドライバに依存しますが、ドライバーは CPU に一切干渉しません。

デバイスドライバーが正常に動くためには物理的に製品とコンピューターが正しい手順で接続されているか、が重要です。製品接続に関連する問題は USB の物理的な接続通信に問題があるか、Thunderbolt の互換性の問題が大半で、安定性と揶揄される事象はドライバー設計とは全く関係がありません。

製品の設計上、接続要求が非常に高いため、しっかりと物理的な接続についてご確認ください。Antelope 製品はよくある類似製品とは異なり、接続の要求レベルが通信規格仕様の専有を意味します。そのため通信環境が確保できなければ製品は認識されず、通信環境が確保できればコンピュータは製品を認識します。必ず接続要求についてご確認ください

ドライバーがインストールされていないコンピュータ上でも接続の要求が満たされていれば 製品はコンピュータに認識 できます。デバイスが認識された後にコンピュータがデバイスを見失うことはまずありえません。(通信状況が変化した場合は除く)

通信の問題が原因であることが大半のため、接続要求を満たした状態であれば認識関連の問題はデバイスの電源の付け直しやケーブルの抜き差し、OS の再起動で解決することが殆どです。もし、接続方法を切り替える場合は Thunderbolt と USB の接続切り替え も忘れずにご確認ください。

ドライバーの性能自体は OS のバージョンやサードパーティの USB や Thunderbolt チップセットドライバの影響を受けます。またドライバーは割り込み処理に敏感です。他のソフトウェアの影響を受け ドライバの動作に影響が出る可能性 は存在します。これらは高速な通信と柔軟なドライバー動作とトレードオフな関係にあります。

最近は OS 側のセキュリティ向上により、正常にドライバーがインストールされていなかったために問題が発生していた報告が多数あります。また、別の製品ドライバーをインストールしていた、というサポート案件はよくございます。しっかりと自身の製品のドライバーをインストールしてください。

ドライバーの解説ドライバーの再インストール に関しては各詳細ページをご確認ください。

接続や認識に関連する問題は トラブルシュートチャート をご確認ください。

Antelope Launcher

Antelope Launcher は Antelope Audio 製品のラウンチソフトウェアであり、この ソフトウェア自体が製品のコントロールを司るわけではありません

この Antelope Launcher とコントロールパネルを混同する方が多い ので、必ず分けて覚えて、考えください。

Antelope Launcher は 各製品の動作に必要な環境とユーティリティソフトをセットアップするために必要なアプリケーションで、ユーザー側で間違った製品アプリケーションをインストールしないための対策やアップデートの勧告や実行の簡略化、高度な通信をデバイスとコンピューター間で行う Antelope Audio デバイスにとって安定的な状況を提供するためのソフトウェアです。(ユーザーのためのユーティリティソフトです。)

そのため、この Antelope Launcher が正常に動作していないために製品に不具合が発生していることも十分に考えられます。Antelope Launcher 自体のトラブルシューティング も非常に大切な事柄となる場合があります。


Bundle Version (new) の表示はアップデートの勧告です。Bundle Version の詳細を確認すれば、製品の動作に必要な複数のユーティリティをの詳細をできます。最新の Bundle Version を利用することを推奨します。


Device Info を確認し、ここに奇妙な情報が表示される場合、製品のセットアップが完全ではない可能性があります。NOT A BUNDLEFW: 0.00CP: 0.00 などの表記がある場合はセットアップ、またはインストール階層に問題がある状況です。(または Anmtelope Launcher の再インストールやアプリケーション階層のリセットが必要な状況と推測できます。)

コントロールパネルが起動しない原因、アップデートが成功しない原因、デバイスが発見できない原因が Antelope Launcher 自体のインストールミスにある場合も非常に多いため、1つ1つのソフトウェアを十分に確認する必要があります。ドライバが原因なのか、Antelope Launcher が原因なのか、その他の要因なのか、自身でチェックできるだけの知識を身につけると非常にトラブルシュートに効果的です。

Antelope Launcher の詳細については 解説ページ、または再インストール等の トラブルシュート を参照してください。

Manager Server (Antelope Audio Server)

デバイスの制御を司るソフトウェアです。この機能により、様々なユーザーアビリティを提供しています。この機能はネットワーク機能を利用するため、セキュリティソフトの状況によっては動作を阻害され、製品の正常利用の妨げになる恐れがあります。くれぐれもセキュリティ設定にはご注意ください。

AntelopeAudioServer アプリケーションに関しては こちらのページを参考 にしてください。


※ Antelope Launcher の System タブにある、Manager Server は重要な製品の制御ソフトウェアです。

このアプリケーションが正常にコンピューター上で動作しないと、Antelope Launcher 上のデバイスの認識やソフトウェアコントロール制御に問題が起きる場合があります。このアプリケーションは動作に非常に重要な役割を持っています。Plugged Status で製品が確認できる状況で Launcher 上にデバイスが表示されない原因は、サーバーアプリ (というかネットワーク構成) の読み込みが正常に成功していないことに由来します。

⚠ よくある勘違い 製品ドライバーや Antelope Launcher がハードウェアの制御 (認識) を行っているとよく勘違いしがちですが、製品制御にはサーバーアプリの通信が重要になります。(製品の物理的な接続状況と環境整備に問題がないことが重要)


上記の画像は製品ドライバーをインストールしていないコンピュータ上で動作させています。コンピュータに製品ドライバーがインストールされていない状況でも物理的な接続状況が正常でかつ、Mnager Server が正常に動作していれば Antelope Launcher はデバイスを認識すること自体は可能であり、製品ドライバーは製品の認識に事実上関係ありません。

製品ドライバーには安定性などという概念は事実上存在してません。重要なのはハードウェアの接続要求を満たしているか、ちゃんと製品郡のアプリケーションが全て環境上で正常に動作しているか、ということです。このような挙動を理解し、各機能の動作を複合的に理解する必要があります。

(macOS では標準ドライバでも動作するデバイスもありますが、フル機能を利用するために製品ドライバーはしっかりとインストールして製品を利用しましょう。)

より高度な解説

製品はサーバーレポートを介して製品制御 (物理的な FPGA 制御) を可能にしています。Software / Driver / USB / Device / Panel のように実際には複雑な信号の往復が必要です。

Antelope Launcher はこれらの信号のやり取りが正常に可能である場合にデバイスをアプリケーション上に表示します。Launcher 上に製品が表示されない場合、アプリケーション側の機能制限 を受けている他に、これらの通信が正常でないと判断できます。Antelope Launcher は製品の正常利用ができる状況かを判断していると考えてください。表示されないということは通信状況に問題があると見て間違いありません。

コンピュータの見た目上、接続が正常であるのかのように見えて実際には物理的な通信に問題があることは製品仕様的に特に珍しいことでもありません。コンピュータの消費電力の機能が有効になる状況 (長時間の退席後) やスリープ、スタンバイ復帰後などにデバイスを見失うことは OS 側の機能により発生し、特に不思議なことでもありません。

また、サーバーアプリの動作は Windows、macOS どちらもセキュリティ仕様により、アプリケーションが自動でセキュリティの突破や変更はできません (起動時のパスワード入力等が発生するのは OS セキュリティによるもの)。ネットワークの状態が更新されたときは自動で更新ができないのため、サーバー機能の Restart を手動で行うことが非常に重要な手順になる 場合があります。

デバイスファームウェアとコントロールパネルソフトウェア

Antelope Audio 製品を制御するためにはコンピューター上にラウンチソフトウェアとコントロールソフトウェアを配置する必要があり、一見すると、コンピュータ上にあるデータを制御しているように錯覚しがちですが、製品の制御自体は完全にコンピューターとは独立しています。コントロールしているのはデバイス本体上にある FPGA プログラムであり、コンピューター上のプログラムを制御しているわけではありません。

Firmware (FW) – ファームウェア

ファームウェアとはデバイス製品自体のプログラムを指します。Antelope Audio 製品はすべて FPGA を中核としたシステムを構築しており、この FPGA 上にプログラムを構築しています。

この FPGA の状態を物理的に書き換えることをファームウェアアップデートと呼びます。デバイス製品のプログラムはデバイス上の FPGA チップ上に構築されており、コンピュータ側で制御しているのは数値のヴィジュアル化が主な目的です。実際には FPGA 上のプログラムの数値が変動しています。

製品はコントロールパネルソフトウェア上で制御することが多いと思いますが、このコントロールパネルはコンピューター上のアプリケーションの数値を制御しているのではなく、デバイス上にある FPGA プログラムを制御しています。コンピューターとデバイスは完全に独立した構造をしています。

他社製品とは FPGA の更新スピードは比べ物にならないくらい早く、且つ、更新範囲が非常に広大なため、アップデート時には少々時間を要します。またこの時にアップデートミスによりこのプログラムが正常に書き換わらなかった場合、製品の動作に支障をきたす恐れがあるため、Antelope Audio では アップデートに関連する推奨動作 がございます。

また、FPGA のリセット (Factory Reset や Hard Reset) について製品の重要な動作手順となります。


※ Bundle Version にマウスカーソルを合わせてホールドすると、バンドルの更新内容が確認できます。この firmware: の表記がある場合、ファームウェアの更新があります。ファームウェアとはハードウェアを制御するためのソフトウェアとなり、Antelope Audio の場合コンピューターとは完全に独立した構造を持っています。ちなみに panel: はそのバンドル内のコントロールパネルのバージョン詳細を表します。

Control Panel (Easy Panel) – コントロールパネル

製品を直接コントロール制御するためのソフトウェアです。このソフトウェアは Antelope Launcher から起動することができます。

この製品をコントロールするためのソフトウェアは非常に高度な通信形態を利用して動作しているため、コンピュータとデバイス間の通信に問題がある場合は、’NoneType’ object エラー やデバイスの認識などに不具合が確認できる場合があります。詳しくは Antelope Launcher の項目を参照

このコントロールパネルはデバイス上にある FPGA のプログラムの数値を制御しているソフトウェアです。コンピューター上のソフトウェア数値を制御しているものではありません。製品は完全にコンピューターと独立した構造を構築しています。コントロールパネルはデバイスの状況を表示するソフトウェアであり、通信構造は非常に複雑です。(Software> Driver> USB> Device> Panel)

コントロールパネルの操作がおかしい場合は制御が上手く言っていないことを表します。コントロールパネルを再起動するか、デバイスの電源の付け直しや Factory Reset の実行、コントロールパネルの再インストールなどで解決する場合があります。

あくまでコントロールパネルソフトウェアはリモート制御を可能にするソフトウェアであり、操作は完全なリアルタイムではありません。通信構造は非常に複雑のため、メーターやプログラム制御は厳密にはリアルタイムではなく、タイムラグがあります。操作性やメーターの表示スピードは USB や Thunderbolt の通信速度に依存することを理解する必要があります。

よく、スタンドアローンで製品を利用できますか? という質問をいただきますが、製品構造はコンピューターとは独立しているため、USB 通信を利用しないスタンドアローンでも利用可能であり、設定は電源を落としても保持されます。(例えば、事前に設定して USB とデバイスを切り離せば、その設定した状態のまま動作が可能であり、ハードプリセット機能からスタンドアローンで設定の呼び出しも可能です。)

また、実際の制御はサーバーレポートを利用してリモートコントロール制御にも対応しているため Antelope Server Manager の動作も必要です。

プラグインや AFX、AFX2DAW について

Antelope Launcher から、各 Native Plug-ins がダウンロードできます。しかし、これらは対象の製品を購入し且つ、iLok のコード認証をしているユーザーのみ利用が可能です。誰でもプラグイン自体はインストールすることはできますが、製品を購入し且つ、認証していない限り、ソフトウェアを有効にはできません。

通常プラグインとよばれる Native Plug-ins は現在、マイクエミュレーション機能と Edge Strip を購入した AFX Fusion Bundle を利用可能なユーザーのみ、利用が可能です。デバイス単体で購入しても Antelope Launcher 上の Plug-ins タブから利用できるソフトウェアはありません。

AFX とは Synergy Core FX (旧 FPGA FX) の総称であり、これらは Native Plug-ins ではなく、デジタルハードウェアエフェクトのため、ユーザーは使用方法、そしてエフェクトの仕様について、高度に理解する必要があります

AFX2DAW はこのハードウェアベースエフェクトを Native Plug-ins のように振る舞うためのブリッジプラグインであり、ソフトウェア処理で Synergy Core FX や FPGA FX を動作できるようにするものではありません

詳しくは ハードウェアエフェクトに関する解説ページ をご確認ください。

ルーティング

製品を利用するにあたってルーティングは最初の関門です。

Easy Panel、Control Panel それぞれ、物理的なアナログ I/O の数と内部 I/O の数は一致しません。この理解が難しく、そして更に最初に理解が及びにくい事柄、内部チャンネルと DAW との連携、チャンネルリンクの理解です。

Easy Panel の場合

DAW のタブセクションの  FROM DAW – Play と TO DAW – Record がそれぞれ DAW 上の I/O 設定とリンクします。

例)Record 1 と DAW Input 1 がリンクする。DAW Output 3 が Play 3 とリンクする。

Control Panel の場合

Routing タブの COMP PLAY COMP REC がそれぞれ DAW 上の I/O 設定とリンクします。

例)COMP REC 1 と DAW Input 1 がリンクする。DAW Output 3 が COMP PLAY 3 とリンクする。

デバイスによっては USB 24ch、Thunderbolt 32ch の制限があり、デバイスのアナログインプットの数と物理的な内部 I/O 数は必ずしも一致しないということです。

詳しいことは 動画解説 をご確認ください。