ノイズが発生するようになった
まず始めにバックグランドタスクを確認してください。
DAW の処理やストリーミングには CPU のリアルタイム演算が必須になります。これは Antelope Audio 製品以外のデバイスでも同様です。
特に原因として多いのが、バックグランドにネットワーク負荷がある状況だと、ドライバや CPU がかなりの確率で干渉されます。これはコンピュータの構成に関連する回避不可能な割り込み処理の問題が絡み、状況の深刻度に応じてリアルタイムの再生にバリバリとノイズが交じることがあります。
必ず、安定した動作を目指す場合は、バックグランドタスクはできる限り最小限にしてください。また、バッファサイズが適切ではない場合にも同じ様にバリバリというようなノイズが混ざります。
まずは、バックグラウンドタスクの動作整理をするために、DPC Latency などを確認してみてください。
入出力レベルを必ずご確認ください。
信号が正しく入出力していない場合が非常に多いです。まずは、デジタルオーディオインターフェイスが安全に扱える信号レベルで製品を扱っているのか、必ずご確認ください。
特に AFX は極端な信号レベルでも利用出来ますが、信号レベルに合わせて信号が極端に歪んだり、クラック音を生成する原因になります。
扱う信号はピークメーターの赤い警告ランプが点灯しない範囲でご利用ください。
(AFX はデジタルハードウェア処理のため、特定のエフェクトでは極端な信号を入力すると信号が激しく歪む場合があります。ディストーションサウンドを狙う場合以外に、クリアな音を目指す場合は信号の入出力管理はシビアに監視してください。)
コンピュターの接続状況をご確認ください。
Antelope Audio 製品は USB や Thunderbolt のセットアップを最小限にすることを推奨しています。(可能な限り必要ない USB デバイスや Thunderbolt デバイスは外してください。)
今までに、USB バスパワー駆動の製品を接続すると、ノイズが発生する、外付け HDD を接続するとノイズが混入する、別の USB 接続デバイスを接続すると製品の接続が不安定になる、など別の外部デバイスの USB に与える影響を受け、ノイズが発生した事例があります。特にバスパワー駆動製品は USB 通信にノイズを発生される恐れが高いため、同時仕利用時はお気をつけください。
また、利用している USB や Thunderbolt ケーブル、アダプター類が原因でノイズを発生させていた報告は多数ございます。USB ケーブルや Thunderbolt ケーブル、Thunderbolt アダプターを別のもので動作確認を行うことを強く推奨します。
ドライバーのリセットや再インストールをお試しください。
ドライバーの再インストールとドライバーのリセットを推奨します。詳しくはこちら
Factory Reset は実行しましたか?お試し下さい。
ファームウェアアップデートの失敗により、発生している場合が非常に多いです。Golden Boot をお試し下さい。
ノイズの種類によって原因が違う恐れがあります。
必ず動作サンプルレートをご確認ください。
Antelope Audio 製品はそのクロックの性質上、動作サンプルレートを任意に変更することができます。ソフトウェア側での動作周波数のロックがされない場合、44.1kHz の信号に対して、96kHz の違うサンプルレートで動作させることも可能になっています。しかし、サンプルレートの同期が取れていない場合、必ずしも音声が正常に再生できるわけではございません。ノイズを回避して再生したい場合には、必ず、再生する音声データとデバイスの動作周波数を一致させてください。
デバイスの同期がとれているかは LOCK ライトが点灯しているかで確認出来ます。(Thunderbolt 接続でかつ、Oven を選択している場合は除く)
長時間動作した場合、機器の動作温度にご注意ください。
製品は長時間使用 (12時間程度) していると USB や Thunderbolt のコネクタが発熱し通信を阻害 する場合があります。(コンピュータ側の熱暴走も考えれます。) この時、認識障害や再生時のノイズ混入の原因になる可能性が示唆されています。長時間使用でノイズが混じりの音声が再生したり、認識の不具合が発生した場合は一度使用を中断し、休憩を取ってください。
Windows の場合 ASIO 設定をご確認下さい
動作時の Buffer Size を必ず適切な値に変更してください。お問い合わせの内、ほとんどの原因が Buffer Size にありました。コントロールパネル、またはドライバーの設定から ASIO 設定を最適な値に変更して下さい。
最新の Antelope 製品のドライバーは右下の通知領域にドライバーが常駐します。また、Windows Audio 経由の再生の場合、ASIO の Buffer Size は全く関係ないので、WDM ドライバーの動作や USB の物理的な接続をご確認ください。ドライバーの詳細は こちら でも確認出来ます。
デバイスドライバーはデバイス性能ではなく、コンピュータの構成や DAW、サードパーティ製ドライバーの性能に依存します。デバイスドライバーが直接の原因でノイズを発生させることはありません。(物理的に故障しているか、入出力レベルオーバーの可能性はあります。)
また、DAW 個別の機能、MMCSS や、処理の割り込み、スケジューリング機能等で、性能が低下します。思った結果が得られれない場合は、ドライバーの動作を阻害しているなにか、が存在します。ASIO ドライバーや WDM のリアルタイムの状況を監視したり、DAW メーカーにご相談ください。
DAW によっては ASIO の開放や ASIO-Guard の機能により、ノイズを発生させることがあります。これらの機能は OFF にして動作を確認してください。
バリバリという音がする、ノイズが混ざった音で再生される
最新のドライバーをインストールしていますか?
OS をアップデートした場合、対応しているドライバーに更新して下さい。Mac の場合、最新の OS にすぐには対応されません。OS をアップデートされる場合、バージョンの対応にお気をつけ下さい。
また適切なバッファサイズで製品を動作させていますか? 製品は広帯域高速通信を利用してストリーミングを行っている関係で、極端な低バッファ設定の場合、CPU が処理しきれずにノイズまみれの音を再生する場合があります。適切なバッファサイズ、ストリーミング設定でご利用ください。
ビット落ちや低音質で再生、録音される
このような音質の不具合の場合、通信帯域不足の原因が非常に高いです。ご使用いただいている、USB、または Thunderbolt の接続方法をご確認下さい。
USB ハブや Thunderbolt の拡張ユニット、またはケーブル延長を使用している場合は、使用を止め、直接パソコンのポートに接続して下さい。また、USB ポートは通信の優先順位があります。各パソコンの USB ポートをお確かめの上、接続をして下さい。
サンプルレートミスマッチの可能性の考えられます。動作サンプルレートとセッションサンプルレートが同期しているかご確認ください。
またバッファサイズを一度変更してみてください。正常に音声が再生される可能性があります。
プチプチというノイズが交じる
CPU ノイズが発生していると考えられます。CPU に負荷がかかり、USB または Thunderbolt の転送に支障をきたしている可能性があります。USB と Thunderbolt の接続方法を確認してください。USB ハブ経由で接続は絶対にお止めください。その他の外付けの外部機器が多数接続されている場合、製品の通信帯域を他の機器に専有され、再生が正常に行われなくなる場合があります。最小限のセットアップで製品を使用するか、Antelope 製品を繋いで、後から外部機器を繋いでください。
ドライバーの動作は割り込み処理に敏感に反応します。バックグランドで動作しているタスクやアプリケーションがドライバーの動作を妨げ、リソースを奪う瞬間にプチっとノイズが入ります。できるだけバックグランドタスクを減らし、起動するアプリケーションも最小限にしてください。特にネットワーク経由でダウンロードやアップロード作業をしている場合、高確率でノイズが発生します。
また、Windows Update やドライバーの不具合が原因で発生することがあります。Windows の以前のビルドに戻す、またはドライバーを再インストールしてください。
CPU スパイク系のノイズ対策は こちらにも記載 しております。また、Windows ユーザーは コンピュータや OS 側の設定 を一度ご確認してみてください。
周期的なポップノイズが発生する
マイクプリやリバーブ、エフェクトを使用した際に、同期ずれしたようなノイズや周期的にプチっと鳴るノイズの場合、ファームウェアのインストールが正常に行われなかったか、ファームウェアに問題が発生した場合に起こります。
まず、Factory Reset を実行して頂いて、それでも問題が解決できないようであれば、
ファームウェアの再インストールを参照して下さい。
また、ネットワーク機能、Wifi 機能を完全に OFF にすると周期的なノイズが解消されるというご報告が多数あります。ネットワークアダプタの更新や Wifi の機能を停止してデバイスのご使用を推奨致します。
電源関連ノイズ
特別な電源環境 (商業スタジオ) ではない場合 (特にオフィスや自宅使用)、利用している家電製品等からノイズが混入することはよくあります。
- エアコン、洗濯機、掃除機
- その他モーターを利用する家電製品
- USB 給電で動作する製品
- 冷暖房製品 (電気カーペットや卓上冷房グッズ等)
ご自宅やオフィスの壁コンセント (通常の商用電源) では、電源からノイズが混入することはよくあります。特にハムの原因は電源であることが濃厚であるため、一定周波数が連続で観測できるノイズの場合、電源関連のノイズを疑ってください。