Windows マシンは無数の構成パターンから成り立っております。すべてのコンピュータ上で同じパフォーマンスが得られるわけではございません。
そのため、以下の項目を参照して、設定の最適化を行うことを推奨します。
※Windows 10 で説明していきます。Windows 7、8.1 は Antelope のサポートから 完全に除外 されています。
はじめに
- オーディオインターフェイスを USB ハブに接続しないでください。 コンピュータに直接接続してください。
- 不要なプログラムはすべて閉じてください。
- Windows Messenger、カレンダー、ディスクメンテナンスプログラムなど、バックグラウンドで実行されているソフトウェアユーティリティをすべてオフにしてください。
- 未使用の USB デバイスはコンピュータからすべて外してください。
- ディスクの空き状況を確認してください。ストレージに余裕が無い場合、パフォーマンスが下がります。
スリープ や 休止状態 の設定を解除してください。コンピュータがスリープや休止状態から復帰後、USB の機能自体が停止し、製品認識を復旧出来ない場合があります。これは USB の消費電力関連における問題で、デバイス側では回避不可能な問題です。(該当の機能を使う際はデバイスの電源を完全に落とすなど行うことを推奨します。)
Windows をシャットダウンする時に完全に OS をシャットダウンさせる。詳しい方法と解説はこちら (外部)
DAW、ドライバー動作の最適化
プロセッサのスケジュールを調整すると、コンピュータで DAW をより効率的に実行できます。
- コントロールパネルから [システム] を選択します。
- 詳細システム設定を選択します。
- 詳細設定タブをクリックします。
- [パフォーマンス] の下の [設定] ボタンをクリックします。
- [パフォーマンスオプション] ウィンドウが表示されたら、[詳細設定] タブをクリックします。
- [プロセススケジュール] から [バックグラウンドサービス] を選択します。
- [適用] をクリックして [OK] をクリックしてください。
変更を有効にするためにコンピュータを再起動します。
USB電源管理の無効
USB 電源管理を無効にすると、USB バスの帯域幅を解放して、デバイスの認識とドライバのインストールに関連する問題を解決することができます。
- コントロールパネルを開き、デバイスマネージャをクリックします。
- ユニバーサルシリアルバスコントローラをダブルクリック。
- 最初の USB Root Hub 項目をダブルクリック。
- 電源管理タブをクリックします。
- 「コンピュータの電力を節約するためにこのデバイスの電源を切ることを許可する」というボックスのチェックを外し、[OK] をクリックします。
- すべての USB Root Hub アイテムに対してこれを行います。
USB の消費電力に関する高度な設定
Windows の場合、標準のデザインテーマと、Windows 標準の電力消費に関する U1 – U2 遷移の問題があります。詳しい解説が以下の外部ページで紹介されておりますのでご参考ください。
https://nk-productions.net/dtm/usb-optimize/ (外部サイト)
Windows OS の電源オプション
電源オプションを調整する
コンピュータがスリープモードになったり、ハードディスクをスリープ状態にしたり、USBデバイスを一時停止したりしないように、電源オプションを調整することをお勧めします。これらの機能により、再生と録音の問題、および Update に関連する問題が発生する可能性があります。
- Windows マークを右クリックし、電源オプションをクリックします。
- 関連設定「電源の追加設定」クリックします。
- 高パフォーマンスを選択し、「プラン設定の変更」をクリックします。
- ディスプレイのスリープ時間とコンピューターのスリープ時間を [しない] に設定します。
- [詳細な電源設定の変更] をクリックします。
- [ハードディスク] の横の [+] をクリックしてから、[ハードディスクの電源を切る] の横の [+] をクリックします。
- テキストフィールドに「0」とすべての項目に入力します。
- [デスクトップ背景の設定] の横の [+] をクリックして、[スライドショー] の横の [+] をクリックします。
- オプションをすべて [無効] もしくは [一時停止] にしてください。
- [スリープ] の項目もすべて [無効] もしくは [なし] を選択してください。
- [USB 設定] の横にある [+] をクリックし、USB 選択的サスペンド設定の横にある [+] をクリックします
- [有効] と表示されている場所をダブルクリックし、[無効] をクリックします。
- [グラフィック設定] がある場合はオプションは[最大パッフォーマンス] にしてください。
- [PCI Express] の電源管理も[最大パッフォーマンス] にしてください。
- [プロセッサの電源管理] の横にある [+] をクリックしてから、[最小プロセッサ状態] の横にある [+] をクリックします
- テキストフィールドに100と入力します(%)
- [適用]、[OK] の順にクリックします
- [変更を保存] をクリックします
C-State Transition と Turbo Boost の無効
すべてのコンピュータにこれらの設定があるわけではありませんが、可能ならば無効にすることをお勧めします。
これらの設定が利用可能かどうかを確認し、無効にする方法は各コンピュータ、マザーボードで異なります。詳しくはパソコン製造業者、もしくはマザーボード製造元でご確認ください。
グラフィックドライバーの更新
システムのプロセッサに負担がかかり、DAW からリソースが盗まれる可能性があります。
古いドライバーは効率的に GPU を使用できない場合があり、その結果 DAW のパフォーマンスが低下することがあります。
- コントロールパネルを開き、デバイスマネージャをクリック。
- ディスプレイアダプタの横にある三角形をクリックします。モデルはすぐ下に表示されます。
- 右クリックして [ドライバソフトウェアの更新] を選択します。
ドライバが見つからない場合は、以下の手順に従ってドライバを手動で更新してみてください。
- ダブルクリックしてそのプロパティを表示します
- General タブではモデルと製造元を見つけることができます。
- ドライバタブでは、ドライバのバージョンと日付を確認できます。
- 製造元のサイトにアクセスし、グラフィックコントローラ用の最新のドライバを見つけてください。
視覚効果の OFF
Windows や Mac は標準で OS の視覚効果があります。
これらの視覚効果やアニメーションはそれだけでリソースを奪う原因になります。詳しくは外部サイトを参照して最適化してください。
Windows の視覚効果の最適化 (外部サイト)
macOS の視覚効果の最適化 (外部サイト)
また、初期の視覚効果を無効にしてパフォーマンスを改善したところ、レコーディング時に飛躍的にストリーミング性能が向上したとの報告があります。
その他
Intel コンピュータの場合
Intel は ドライバー & サポート・アシスタント というサービスを提供しています。
必ず、こちらを実行してください。古いサードパーティドライバーはコンピュータのパフォーマンスに悪影響を与える場合があります。
USB のドライバーを更新する
各マザーボードのドライバーを最新版に更新する、BIOS のアップデートをするなど効果がある場合があります。
これらは重要な手順になる場合があるため、実行していない場合は必ずチェックするように勤めてください。
- Intel Chipset Driver (INF)
- Intel Management Engine (MEI)
- Intel LAN Driver
- Intel Rapid Storage Technology Driver (IRST)
このあたりを最適化できれば、パフォーマンス向上に繋がります。
消費電力設定はすべて OFF にする
Windows の設定や コンピュータメーカー別でユーティリティソフト経由で制御する、消費電力に関する項目をすべて無効してください。
必要ないオプションはすべて停止する
ドライブオプション、シリアルポートとパラレルポートのオプション、オンボードオーディオ、Intel SpeedStep や AMD K8 Cool&Quiet などのステッピングテクノロジー、XMP 等のオプションは、オーディオストリーミングにとって不要と思われる設定を BIOS で無効にしてください。(一部のオプションが原因でノイズが発生していたことを確認しています。)