1. はじめに

Edge Solo は、Antelope Audio の高品質、シングルカプセルラージダイアフラムコンデンサーマイクロフォンです。Antelope の最先端のモデリング技術と組み合わせることで、世界で最も有名なヴィンテージマイク達をコレクション、驚異的な精度でエミュレートすることができます。Edge Solo の Features Modeling はドイツで最も信頼されている施設で行われ、クラシックマイクのコレクションに使用しています。

Edge は Antelope Audio のモデリングマイクで、リアルタイムのマイクプリアンプモデリングにも適しています。Antelope Audio FPGA のビンテージコンプレッサーと EQ を組み合わせることによって、この新しいモデリングマイクは、レコーディングの新しい時代を切り開く、真の最先端のシステムを構成します。Edge は、高価なクラシックマイクの表現力と特徴を再現し、滑らかで自然なサウンドを得るために、デュアルエッジターミネーションカプセルを採用しました。Antelopeの創設者イゴール・レビンは画期的なフルディスクリート機を設計し、最適な音質を実現するための輪郭と形状を選択し、厳選されたカプセルを丁寧にエンクロージャに手作業で納めました。Edge は優れたトランジェントレスポンスと複数の指向性選択が可能な大口径ダイヤフラムマイクロフォンです。

Edge Quadro は、Antelope Audio の最も高度なモデリングマイクです。このステレオマイクは、2つの大きなデュアルメンブレーンカプセルと回転ヘッドを備えています。独立した処理のため、4つのチャンネルをそれぞれ個別で録音でき、M/S、X/Y、Blumlein、さらには3Dサウンドなどのステレオ技術に応用が可能になります。Edge Quadro は、ステレオと 360° の録音に必要な唯一無二のマイクです。

2. 製品を安全にご利用頂くために

ファンタム電源が 48V であることを確認してください。

3. 接続方法

Edge Solo

Edge Solo は標準の3ピン XLR 出力が装備されているので、どんなマイクケーブルでも使用できます。エミュレーション対応の Antelope インターフェイスでエミュレートするか、DAW のインプットトラックに専用プラグインを立ち上げるだけで機能が使用できます。

もちろん、外部プリアンプや他社製インターフェイスを使用して DAW 上でプラグインを適当することでエミュレーションの機能が使えます。

Edge Duo

Edge Duo には Y-XLR ケーブルが付属しています。3ピン XLR ケーブルは、マイクの前面と後面のダイヤフラムから信号を伝えます。Antelope Audio Mic Emulation でマイクを使用するには、Antelope Audio Interface の隣接するマイクプリアンプに両方のケーブルを接続する必要があります。

外部プリアンプを使用して DAW 上でエミュレーションを有効にするために、赤、白 両方のチャンネルにファンタム電源を投入する必要があります。また、エミュレーションプラグインを有効にするためにはチャンネルはステレオで作成する必要があります。

Edge Duo は標準のカーディオイドマイクとしてモノラルで使用できます。 ただし、このように使用すると、Antelope Audio の Mic Modeling システムを使用することはできません。

Edge Quadro

Edge Quadroには 2本の Y-XLRケーブルが付属しています。それぞれに、5ピンのXLRメス、もう一方に2つの3ピンXLRオスコネクタがあります。 ケーブルのそれぞれは、底部および上部ヘッド(B-ボトム、T-トップ) の信号を受信します。また、それぞれのマイクの入力にラベルが付いており、各 Y ケーブルをどこに接続する必要があるかを確認することができます。各ケーブルの色分けは、各チャンネルの LR を認識できます。 L が白、R は赤です。それぞれの L ch は各ヘッドの前面の信号です。

5. エミュレーションの読み込み

マイクエミュレーション対応製品のコントロールパネルを開き、プリアンプのゲインコントロールの小さな設定アイコンをクリックします。

※ マイク設定にアクセスするには、入力はマイクモードにする必要があります。

Picture1
Picture2

マイクエミュレーションをロードすると、次の画面が表示されます。

Picture3

注:48Vファンタム電源は自動的に有効になります。

ポップアップウィンドウでは、次のコントロールを使用できます。

Picture4

位相反転スイッチ – 選択したマイク入力の信号の極性パターンを反転させます。

Picture5

ファンタム電源スイッチ – Discrete 8のコントロールパネルでマイクエミュレーションをロードすると、デフォルトでスイッチがオンになります。

Picture6

モードスイッチ – Edge Solo、Duo、Quadro、Verge を切り替えたり、エミュレーションをオフにすることができます。

Picture7

チャンネルスワップ – この機能は2つの入力を使用する、Edge Duo 専用です。 F-B (L-R) またはB-F (R-L) の順番を切り替えることができます。

Picture8

エミュレーションセレクト – ここでエミュレートするマイクのモデルを選択できます。

Picture9

パターンセレクタ – Edge Duo 使用時に複数の指向性がある場合のみアクティブになります。

Picture10

エミュレーションセレクト – Edge Quadro 専用セレクター画面です。2つの上下カプセルそれぞれのエミュレーションが選択できます。

Picture11

パターンセレクタ – Edge Quadro 使用時に複数の指向性がある場合のみアクティブになります。

6. レコーディング

エミュレートされた信号を記録するには、次のルーティング方式を選択する必要があります。

Discrete 4、Discrete 8

マイク入力に対応するチャンネルで EMU MIC を選択します。選択されたエミュレーションで処理された信号はそのまま対応するレコードチャンネルへ流れます。エミュレートされたプリアンプ信号とドライプリアンプ信号、2つのチャンネルを同時に選択し、別々で記録することもできます。 (例えば EMU MIC をミキサーの 1ch、Preamp1 をミキサーの 2ch に選択することで、ドライとウェットの信号をそれぞれ 1ch、2ch のレコードチャンネルを使い DAW 上に録音できます。)

Picture12

Zen Tour、Orion Studio 2017、Goliath、Goliath HD

ルーティングタブの中には、EMULATED MIC があります。これは、マイクを接続している物理的な入力に対応しています。
エミュレーションを録音するには、EMULATED MIC から使用しているチャンネルを、USB REC または TB REC にドラッグアンドドロップします。
(USB または Thunderbolt の通信タイプに応じて、REC チャンネルをドラッグアンドドロップしてください)

Picture13

ここでも、EMULATED MIC チャンネルとフィジカルインプットチャンネルを組み合わせて、ドライの信号とウェットの信号を録音できます。
(例の画像の場合、USB 1-4 はウェット信号、5-8 はマイクプリのドライ信号)

Picture14

7. スペックシート

Edge Solo

Microphone type: Large Diaphragm Condenser Mic
Diaphragm: Large condenser – 6u gold sputtered membrane
Diaphragm diameter: 34mm
Polar pattern: Cardioid
Frequency response: 20HZ ~ 20kHZ
Sensitivity: -35dB | 18mV/Pa (-1 to +3dB)
THD+N: -116dB
Self-noise: 19dB(A)
SNR: 75dB(A)
Output impedance: 50 Ohms @ 1kHz
Power requirements: 48V DC phantom power
Output connector: 3-pin male XLR
Color: Black matte
Weight (mic body): 1.23 lbs (560 grams)
Dimensions (mic body): 8.6″ x 2.1″ (219mm x 53mm)
In The Box:

Breakout cable: Not included (standard 3-pin XLR cable)
Mount: Hard mount included
Case: Standard small suitcase

Edge Duo

Microphone type: Large Diaphragm Condenser Mic
Diaphragm: Large – double-sided 6u gold-sputtered membranes
Diaphragm diameter: 34mm
Polar pattern: Multi-pattern (cardioid, figure-8, omnidirectional)
Frequency response: 20HZ ~ 20kHZ
Sensitivity: -35dB | 18mV/Pa (-1 to +3dB)
THD+N: -116dB
Self-noise: 19dB(A)
SNR: 75dB(A)
Output impedance: 50 Ohms @ 1kHz
Power requirements: 48V DC phantom power
Output connector: 5-pin male XLR
Color: Black matte
Weight (mic body): 1.23 lbs (560 grams)
Dimensions (mic body): 8.6″ x 2.1″ (219mm x 53mm)
In The Box:

Breakout cable: 16.4′ (5 meters) 5-pin female XLR to dual 3-pin male XLR (high grade oxygen-free copper Y-cable)
Mount: Shock absorber mount with pop filter
Case: Standard mid-size road case with handle and custom-fit foam inserts

Edge Quadro

Microphone type: Quadrosonic condenser microphone
Diaphragms: Two large condenser capsules with double-sided 6u-gold sputtered membranes. Top head is fully rotatable.
Diaphragm diameter: 34mm
Polar pattern:

Multi-pattern (cardioid, figure-8, omnidirectional, Blumlein, M/S, X/Y)
XY-stereo – set both capsules to Cardioid, offset 90°
Mid-side stereo – set the top capsule to Cardioid, and the bottom capsule to figure-8
Blumlein – Set both capsules to Figure-8, offset 90°

Frequency response: 20HZ ~ 20kHZ
Sensitivity: -35dB | 18mV/Pa (-1 to +3dB)
THD+N: -116dB
Self-noise: 19dB(A)
SNR: 75dB(A)
Output impedance: 50 Ohms @ 1kHz
Power requirements: 48V DC phantom power
Output connector: 5-pin male XLR
Color: Black matte
In The Box:

Breakout cable: Two 16.4′ (5 meters) 5-pin female XLR to dual 3-pin male XLR (high grade oxygen-free copper Y-cable)
Mount: Custom luxury shock absorber type
Case: Custom handmade wooden case